クラファンのお手軽顕微鏡「AminoME(アミノメ)」面白い!デモ機を貸してもらった!(2021年物欲61)
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2021.08.15

クラファンのお手軽顕微鏡「AminoME(アミノメ)」面白い!デモ機を貸してもらった!(2021年物欲61)

↓家の海水水槽の水を1滴たらして観察してみたところ。謎の生物が!!この顕微鏡はすごい新感覚です。


先日、クラファンで新方式の顕微鏡をポチったという話をしました。届くのを楽しみに待つつもりでポチったのですが、

実は今年の夏のうちの小2の息子の自由研究は「海の中の小さな生き物を観察しよう!」の計画。もちろん夏休みの自由研究なので今月中に仕上げる必要があります。しかしクラファンの商品到着が早くても10月お届けなので間に合わない。開発元の人に、「デモ機無いっすか?宣伝しまっせ?」とお願いしたらデモ機を貸してもらえることになりました!
↓送ってもらった装置。USBメモリのようなサイズの本体に、一眼レフでレンズ外した時に見えるような虹色に光るイメージセンサーがむき出しな構造。一眼レフユーザーとしてはちょっとドキドキする構造です。普段はここにホコリが付着しないように気を使っているのに、サンプルを垂らすとは!!!


↓イメージセンサーの対角線は6mmぐらい。コンデジのイメージセンサーぐらいのサイズでしょうか。


↓この小型顕微鏡は、このようにPCに接続して観察出来るはずなのですが、ここで問題が。

この顕微鏡はUSB3.0で接続する必要があるとの事、しかしうちの個人用ノートPCは古くてUSB3.0のmicroUSB端子しかない(奇妙な形している端子です)。しかもキーボード側では無くディスプレイ側に端子が付いているので、顕微鏡を平置きで使用するには変換&延長ケーブルが必要です。ダメ元で3.0対応では無い普通のUSB変換ケーブルでつないでみましたが、残念ながら認識しませんでした。


Amazon必死に探して見つけた。この超レア変換端子とUSB3.0対応の延長ケーブル買う必要がありそうです。



最近のノートパソコンなら問題無く接続できるはずです。

↓仕方ないので、今回はデスクトップPCにこんな感じで接続して使いました。

デスクトップPCにつないだところ問題なく認識しました。zoomとかのWebミーティングソフトを立ち上げるとWebカメラと同じUVC(USB video class)として認識しますが、Webカメラとしては使えず、専用ソフトでのみ観察出来るようです。

さて観察です。

↓うちの海水水槽の砂付近を少し巻きあげた水を採取して、この顕微鏡のイメージセンサーに1滴たらします。


↓おおおおおおおおお!!!!!!!これがイメージセンサー全景表示。丸い水滴がそのまま映っています。宣伝通りピント合わせなどは必要なく、くっきりと鮮明に映し出されます。


↓センサーは4208x3120の解像度があるようです。


↓これは拡大表示(等ピクセル表示)したところ、うちのディスプレイはフルHDなので全体の4分の1も表示出来ません。マウスのドラッグで「何かいるかな〜」と画面内で探検出来ます。これは楽しい。画面に表示される映像は遅延無しのリアルタイムで全域がスキャンされて動画としてPCに送られてきているようです。

残念ながら現時点でのソフトには動画撮影機能がついていませんでしたが、今でも画面キャプチャーソフトとか使えば動画撮影も可能でしょう。

静止画での紹介ては分からないと思いますが、この謎のエビみたいな生物の10分の1以下の大きさの細長いナメクジみたいなやつとか、丸いやつや、足がいっぱいあるやつや、多種多様の生物が画面内をにぎやかに走り回っています。次回は動画撮影してお見せする予定です。

↓ドラッグして長さを測定する機能がありました。

この謎の生物は221μm(1ミリメートルの5分の1ぐらい)のようです。

以下、雑感
  • 「水を1滴たらして観察」って用途で非常に強力。Android/iOSアプリの開発が待たれる。
  • イメージセンサーがくぼんだところにあるので、接着細胞を観察するのに向かない。何か工夫が必要。
  • 上から明るい光を照射する必要。
  • 生き物は活発に動き回るので、上からカバーガラスで抑えて動きを少し封じたいけど、くぼみが小さく、そんな小さなカバーガラス無いので工夫が必要。
  • イメージセンサーはむき出しじゃなく何らかの直進する光のみを透過させるレイヤーがはってあると思うけど、耐久性が少し不安。使用後は何度も水をぶしゃーとかけて水を吸い取る。を繰り返して表面を「ふきとる」ってことはしないように気を付けて後片付けしました(これ、借り物の装置だしw)
  • イメージセンサーの上はどれぐらい上まで焦点が合うのかな?カバーガラス程度(厚さ0.17mm)なら焦点合うなら、その上で観察することは可能か?ちょっとやってみるか。
  • 使用していると装置全体がほんのり暖かくなる。
  • 本業がらみで、これを体内に埋め込む妄想。オプトジェネティクスと一緒に使ってBMIに使えるんじゃないか?
  • バイオリアクターでのオンライン細胞観察に使えそう。
1週間程度貸してもらえる予定なので、あと何回か記事書きます。

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※当サイトで実施している実験において使用している試薬・機器は全て一般の人が購入・入手可能なものです。入手方法は過去に紹介されているはずですが、見つけられない場合はコメント欄等でお問合せください。

コメント

いいっすね!=40
001 [08.15 19:46]通りすがり@Asahi-Net:力こそパワー (6)
002 [08.15 22:21]すきやき★63:木枠の上にカバーガラス置いても写るんだったら取り合えず買ってみたいかな。あとPC上でのフレームレートはどんなもんでしょ? (7)
003 [08.16 20:41]Sweet'★1:用途は限られるけど、ピンポイントで合致する人には楽しそうなガジェットですね。 (4)
004 [08.16 21:32]匿名さん@Dion:面白そうとは思ったけど中々いいお値段… (4)
005 [08.16 23:44]rico@YahooBB:T300chi?!?! (3)
006 [08.17 00:25]ふぇちゅいん(管理人) TW★81:>>005 そうだけどよく分かるね。 (4)
007 [08.19 00:03]ここくい@YahooBB:サンプル交換時は拭き取るのみ? (2)

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