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更新時刻:2025.03.29 15:57
※このページは定期的に更新されアドレスが変更されてしまうので不可です
2024.06.07:これまで自作したDIYバイオ実験器具(PCR、インキュベーター、顕微鏡、電気泳動槽、クリーンベンチ)
2024.04.17:現代科学の粋を結集してDIY培養脱出用ゴーレムを作る
2023.10.10:我が家のDIYクリーンベンチ内部の奥に収納棚をオールアクリルで設置
2022.03.31:小さなガラスバイアルで植物カルス培養するテスト
2021.09.27:自宅クリーンベンチを改良。ネオジム磁石を使って簡単に開け閉め出来るように
2019.09.05:手狭な自宅DIYバイオラボの作業スペース確保に「バタフライタイプ」のキッチンワゴンが最適
2019.02.04:DIYクリーンベンチに温度制御(加温・冷却)機能を付けたい〜72Wのペルチェじゃ非力すぎたというか保温性を上げないとダメっぽい〜
2019.01.14:リポビタンD、こいつ光るぞ!
2018.12.10:無菌操作用の自宅DIYクリーンベンチを作ろう〜その3〜紫外線殺菌ランプを設置
2018.11.27:無菌操作用の自宅DIYクリーンベンチを作ろう〜その2〜HEPAフィルターとファンを設置
2018.10.09:自宅にクリーンベンチをDIYしよう〜その1〜仮組みまで
2018.08.27:自室に無菌操作用のクリーンベンチが欲しい。DIYで作るか?
2018.06.12:自宅のキッチンで植物のカルス培養にチャレンジ!
2018.05.31:植物のカルス培養がお手軽に自宅で試せる「ヴィトロプランツ」の無料お試しキットが届いた
2018.05.08:キッチン人工肉培養を目指し自宅でニワトリの有精卵の細胞を取り出し培養するブログ「るるまゆの実験ノート」
2018.04.25:クリーンベンチもオートクレーブも使わずに自宅で「1分」で植物のカルス培養をするための試薬を販売する「ヴィトロプランツ」
2016.10.21:横浜サイエンスフロンティア高等学校に行けば高校生から高度なバイオ研究可能
2016.09.06:YCAMバイオ・リサーチが身の回りの素材で作ったDIYバイオ器具などをMAKER FAIRE TOKYO 2016に出展
2014.11.05:東京飯田橋駅前にあるリバネス社のバイオ研究用ラボスペースを見せてもらった
2014.03.28:特別な実験施設・器具を使用せずに自宅で植物の細胞培養・組織培養を行う方法

2024.06.07(#バイオハッカー用実験器具 #DIYバイオ(tool)の93)

これまで自作したDIYバイオ実験器具(PCR、インキュベーター、顕微鏡、電気泳動槽、クリーンベンチ)

↑BX.COM

思えば色々と作ってますね。



自作PCR装置(サーマルサイクラー)

タイムラプス撮影送信機(ディスプレイ付き)とタイムラプス配信サイト「lapse-time.com」

DIY倒立顕微鏡

小型細胞培養インキュベーター(顕微鏡上でのタイムラプス撮影対応)




DIY電気泳動槽

DIYクリーンベンチ
あとは分光光度計/吸光度計とLCあたり作りたいな。MSは欲しいけどちょっとDIYするのは無理だろうな。あとはリアルタイムPCRとか。



2024.04.17(未分類(nocategory)の119)

現代科学の粋を結集してDIY培養脱出用ゴーレムを作る
Development of cultured emergency golem by using DIY biotechnology

↑BX.COM

レルネン氏の方法とは異なると思いますが。現代のバイオテクノロジーを駆使し自宅で脱出用ゴーレムを作ってみました。十分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない(Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic/アーサーCクラーク)と言いますしね。


↓下記で紹介したやつのメイキングです。

いつもの自宅ラボです。。。。法に触れることはしておりませんが警察に踏み込まれたら説明が面倒そうですね。


ゴーレムの胚を育てていきます。写真はステージE3程度の胚です。培養培地はRPMI1640をベースに少し改変を加えたものです。pH変化が分かるように培地にフェノールレッドを添加。抗生物質はPSに加えN(neomycin)です。材料に土があるので菌の増殖抑制は重要です。マクロライド系抗菌剤は成長抑制につながるので使用しない方が良いです。培養温度は27℃。ゴーレムの発生温度は厳密では無いと思います。この時期の胚は写真のように真っ白です。栄養液は腹部にカニュレーションした管を通じて送りこんでいます。流速は100 mL/hです(超低速ペリスタポンプ使用、送り込む培養液には循環させHEPAフィルターを通した空気でエアレーションしています。



加温装置はこの自作温度制御ヒーターです。
培養容器は以前使ったものを改造して使用しています。培養14日目です。器官形成が進み胴体部分が細くなり四肢が伸びてきてスリムな体型になってきました。培養温度は29℃まで上げています。


培養14日目の拡大写真。体色が少し濃くなり白色から肌色に近い色になっています。狭いフラスコ内で培養すると四肢がひっかかるため自然に身体が折れ曲がった体勢を自らとります。この頃から外部から物理的刺激を与えると反応が見られるようになります。三角フラスコはコーニングのanti-magic coating仕様の高いやつです[Cat#7534-101)。腹部に挿したカニューレは取り外し(勝手に外れます)。栄養は外部培養液からの自発的取り込みに任せています。代謝が進み培養液の酸性度が上昇し含まれるフェノールレッドがオレンジ色になってきたら少しずつ交換します。この大きさになると2日に一度は培地の半量交換が必要です。


培養42日目です。三角フラスコに入る限界の大きさまで成長しました。ゴーレムはフラスコ内から出ると6.02×10^23/10^9/10^10=6000倍に拡張するので限界を迎える前に培養を止めないと大変なことになります。このお決まりの体勢は狭い空間に身体を収めるために自発的にとるようになります。10個に1個ぐらい変な恰好で落ち着く個体もいますが、身動きがつくサイズのうちに体勢を直してやらないと修正不可能になり恥ずかしい感じになります。加温インキュベーターは引き続き接続しておりますが、ゴーレムの個体からの発熱があるのでほぼヒーターは動作していません。温度計はゴーレムの基礎体温である32℃を示しています。


培養完了です。培養液を取り除いたところ。肺呼吸に切り替わる時に少し苦しみますがすぐに落ち着きます。ここまで光に晒していないので色は薄い肌色です。


天日干しで乾燥させた後。過剰な乾燥を防ぐためにコルク栓をしています。ゴーレムらしい茶色に変色しています。これで完成。


※上記はこのようなDIY培養が可能になったらよいな。という妄想実験記事です。これが目指すべきゴールですね。AIが合成生物学に革命を起こしDIYバイオがこなれてきたら遠くない将来にあるいは。



2023.10.10(#DIYクリーンベンチ(clleanbench)の2)

我が家のDIYクリーンベンチ内部の奥に収納棚をオールアクリルで設置

↑BX.COM

棚を設置後の我が家のクリーンベンチ。スッキリしました。やっぱクリーンベンチは完全透明だよね。(※紫外線カットアクリル板使ってます)


↓棚を設置前。手前で作業して奥の方は無菌倉庫と化していました。ヒドい・・・


↓いつものアクリル細工です。3mmアクリル板を使って板を支える台座を使います。四角形のフレームだけの構造で台座の中にもモノを置けるようにしました。


アクリル板は通販で大量に買ってストックしています。ホームセンターで買うより圧倒的に安い



↓各パーツをジクロロメタンで溶着していきます。換気に注意


↓出来た台座。三角形のパーツで補強されています。


↓完成後、下から覗き込んだところ。



2022.03.31(#植物DIYバイオ(plants)の12)

小さなガラスバイアルで植物カルス培養するテスト

↑BX.COM

植物ホルモン濃度など条件を変えてカルス培養の最適条件を検討したいと思っているのですが、自宅では大きな培養スペースは確保するのが難しいです。そこですごく小さな容器でカルス培養する環境を整えようと思います。使用しているヴィトロプランツのキットではある程度の液量が無いと無菌化に問題がありそうです。

今回使用したいガラスバイアルは培地が5mLしか入らないため、培地を注いだ瞬間に容器全体が冷えて滅菌されないことが心配です。まずはコンタミしやすい種で試してみた結果。最初にガラスバイアルに熱湯を注いで事前に温めた後に培地を注ぐことで5mLのこの小さなバイアルでもコンタミすることなく培養出来ることが分かりました。

アシュワガンダの種を植えたところ


使っている耐熱ガラスバイアルはこれ

培養設備はこれです。
下記の写真はうまく発芽したドラゴンフルーツの種


昨年とれたアサガオの種は1日で発芽してしまいました。


1週間も放置していたらパンパンに。そして何故か培地のゲルが溶けてしまいました。


同じ期間でドラゴンフルーツの種を入れた方は解けてません。アサガオの植物体が何かゲルを溶かすような成分を出している?


少し大きくなったら植え替えです。


TIPSですが、ヴィトロプランツのキットについている植物ホルモンNAA(ナフタレン酢酸)、BA(ベンジルアデニン)は研究室とかだといったん水とかアルカリ溶液に溶かすらしいですが、ストック溶液0.1mg/mL程度なら水に直接入れても根気よくシェイクすると溶けます。


↓ガラスバイアルは大量に注文しております。


↓自室のDIYクリーンベンチ内の様子



2021.09.27(#DIYクリーンベンチ(clleanbench)の3)

自宅クリーンベンチを改良。ネオジム磁石を使って簡単に開け閉め出来るように

↑BX.COM

我が家の完全自作クリーンベンチなのですが、少し改良しました。


↓使ったのは最近ダイソーで販売されている巨大なネオジム磁石。これが100円とは良い時代だな。うっかり2枚重ねると手でははがせないほど強力です。これまでの人生、ネオジム磁石で何度チマメ作ったか。。。。。



↓うちのクリーンベンチの前面は市販のクリーンベンチのように滑らかにスライドするようには作れておらず、アクリル板が蝶番で複数連結されており段階的に開けられるようになっています。これまでは使用するたびに大きなクリップで横から固定して使用して使っていたのですが、今回、下記写真のようにネオジム磁石をエポキシ接着剤で張り付けました。


↓1段階開けたところ(最小)表現が難しいですが1関節目を折り曲げる。下から1つ目と2つ目の磁石がくっつきます。


↓2段分開けたところ。2関節目を折り曲げる。下から2つ目と3つめの磁石がくっつきます。


↓3段階開けたところ(最大)。3関節目を折り曲げる。下から2つ目と4つ目がくっつきます。


片手で簡単に開閉出来るようになったので少しはコンタミ減ると良いな。最近は植物のカルス培養をよくやるんですがすぐカビルンルンが攻めてくるんですよね。

■このクリーンベンチを作った時の記事

追記
アメリカさんはネオジム磁石の輸入を中国に頼りすぎているのが気になっているらしい。
ちっちゃい磁石が200個で1600円(1個8円)だけど、何か面白い使い方無いかね?



2019.09.05(#バイオハッカー用実験器具 #DIYバイオ(tool)の62)

手狭な自宅DIYバイオラボの作業スペース確保に「バタフライタイプ」のキッチンワゴンが最適

↑BX.COM


皆さん自宅DIYバイオしてますか?自室にクリーンベンチとか3Dプリンターとか巨大な装置が置いてあるとスペースが足りなくて困りますよね。そういう時は台所用の「キッチンワゴン」が作業スペース&収納スペースを増やすのに良い感じです。

今回購入したはコレ↓

↓通販で届いたところ。コンパクトな箱で届きますが、天板がしっかりした木材なので非常に重たいです。組み立ては簡単。


「バタフライタイプ」とは天板の面積を変更出来るタイプを言います。
↓天板を収納した状態。使ってない時はこのようにして部屋の隅に寄せておくことが出来ます。キャスターが付いているので自由に移動可能です。


↓天板を広げた状態、使用する場合はワンタッチで天板を広げて2倍以上の面積を確保することが出来ます。


↓使用中の様子、十分な面積があります。


↓素晴らしいのが下の部分が大容量の収納スペースになっているところです。DIYバイオは無菌性を確保するために多くの使い捨てグッズを使うことが多く、大量のストックを抱えがちなので収納場所の確保は大事です。



↓現在の自室の状態です。青く光っているのがクリーンベンチ、右奥に3Dプリンター、PCのある机はなるべく工作には使わないことにして、工作はキッチンワゴンで行うというスタイルです。

もう少し片づけてから写真撮れば良かった。。。。



2019.02.04(#DIYクリーンベンチ(clleanbench)の4)

DIYクリーンベンチに温度制御(加温・冷却)機能を付けたい〜72Wのペルチェじゃ非力すぎたというか保温性を上げないとダメっぽい〜

↑BX.COM

この写真は実験風景

先日まで作っていた無菌操作用のDIYクリーンベンチ

は幅70cmと巨大で自室のスペースをかなり使用しているので、無菌操作の時だけ使用するのは勿体ないと思っています。そこで考えているのが「インキュベーター」としても使用するってこと。クリーンベンチ兼インキュベーターなら部屋のスペースを有効活用出来そうに思います。そこでクリーンベンチに温度制御(加温・冷却)機能を付けてみることにしました。
購入したパーツは3つ、まずペルチェユニットです。ペルチェは「熱電素子」「サーモモジュール」などと呼ばれ電流を通すとモジュールの片側から、もう片側へ熱が移動する(片側が冷え、片側が温まる)というものです。


購入したのは4cm×4cmのペルチェを挟んで大きなファンと小さなファンが設置されています。ペルチェは型番を見ると6A(72W)製品のようです。これはDIYサーマルサイクラー(PCR装置)を作った時に使用したものと同じやつです。

もう一つは250円で買える温度制御ユニットです。安いけど非常に優れもので、12Vを供給し基板上の3つのボタンで設定温度をセットすると設定温度によりリレーをON/OFFを制御することが出来ます。温度センサープローブ付属。
これは以前、3DプリンターのヒートベッドをDIYする時に使ったものです。あとは12Vの電源ユニットです。10A(120W)で1000円ぐらい。見た目が可愛くないですが安いし放熱性も良さそう。
インキュベーターの上面に小さな穴を開け、ペルチェユニットを設置し下から覗き込んだところ。


さっそく実際に温度制御してみました。

上記グラフは実際にユニットを稼働させ温度変化を見たところ。「outside」が室温、「inside」がクリーンベンチの中です。夜に室温16度程度で実験開始、設置したまま朝まで放置した時の温度変化を記録しています。最初、クリーンベンチ内が室温よりも冷えていたようですが、ユニットの稼働とともに温度が上昇してます、しかし温度上昇は室温+0.6度ぐらいで止まっています。そして朝方になるにつれ(?)、室温の低下とともにクローンベンチ内の温度も下がっており、結果的に常に「室温+0.6度」ぐらいしか上昇するパワーが無いみたいです。これではちょっと使えませんね。今思うと加熱する場合は冷える側のファンはOFFにすれば良かったかな?

次に試しに別用途で作っていた20cm四方のアクリルケースにペルチェユニットを移して同様に加温実験を試してみました。(下記写真)


下記が温度変化です。今度は室温+9度程度上昇させていますが、そこで頭打ちになっています。設定は「37度一定(※37度までペルチェON、37度を超えるとペルチェOFF)」にしていたので、設定温度まで上昇することが出来ていないことを意味します。さらに、グラフの後半ではペルチェユニットのプラス極とマイナス極を反転させて冷却も試しています。冷却だと室温からー1℃程度しか出来ないようです。う〜ん、ペルチェって非力ですね。


最初に試したクリーンベンチも、後で試した20cm四方のアクリルケースも厚さ3mmの透明アクリル板で作っており、保温性は無きに等しいです(^^;、DIYクリーンベンチのサイズは70cm×60cm×60cmですので表面積は24000cm2、20cm四方のアクリルケースで3200cm2。表面積が8倍違います。ペルチェユニットの出力を3倍の200W程度にしても温度上昇はたかが知れてる?どうやら加温する装置(ペルチェ)の出力を高めるよりは保温性を高める工夫をした方が良いかもしれません。

ちなみに家庭用の電気代は100Wを24時間つけっぱなしにした場合で月間1000円ぐらいと思いますのでこのままでは電気代もバカになりません。DIYクリーンベンチは見た目も大事にしたいと思い、完全透明なアクリルで作ったので保温性を上げるために色々するのはちょっとやりたくありません。クリーンベンチをインキュベーターとして併用するのは諦めようかなと思います。



2019.01.14(#DIYクリーンベンチ(clleanbench)の5)

リポビタンD、こいつ光るぞ!

↑BX.COM


自宅無菌操作用に作ったDIYクリーンベンチですが、

コメント欄で言われたのでリポビタンD入れてみたら、めっちゃ光るね(笑)
上方からの紫外線の当たる上2cm厚ぐらいのみ光ってる。水は紫外線透過しないんだっけ?

リポビタンDに含まれるビタミンB2に蛍光があるそうです。
このあたりのサプリを溶かしたらバリバリ光るのかな?



2018.12.10(#DIYクリーンベンチ(clleanbench)の6)

無菌操作用の自宅DIYクリーンベンチを作ろう〜その3〜紫外線殺菌ランプを設置

↑BX.COM


前回↓の続きです。

使用したのはAmazonで送料込み1700円ほどで購入出来る下記商品です。今時なので紫外線ランプもLEDで

紫外線LEDの波長は390-410nmとのこと。24個の小型紫外線LEDが30cmの幅に埋め込まれています。LEDですが光はある程度の広さに広がるようになっているようです。


消費電力は6W。殺菌に必要な強度があるかどうか判断が難しいですね。何かしらの実験が必要かも。この商品は複数個を直列接続にして使えるみたいです。強度不足なら3個ぐらい横に並べて強化することは可能です。

紫外線LEDの耐久性は5万時間、ずっとつけっぱなしで6年ほどの計算ですが、不使用時に点灯しっぱなしにはしない予定なのでほぼ無限に使えるはず。しかし、カタログスペックを見ると直列接続みたいなので1個でもLEDが死ぬと全部つかなくなると予想します。

部屋のインテリアとしてはギーク感あって良いのでつけっぱなしにしたいところw。ちなみにクリーンベンチは紫外線を通さないアクリル板で出来ています。



2018.11.27(#DIYクリーンベンチ(clleanbench)の7)

無菌操作用の自宅DIYクリーンベンチを作ろう〜その2〜HEPAフィルターとファンを設置

↑BX.COM


前回の続き↓です。

無菌操作をするクリーンベンチは周りを覆っただけではダメです。なぜなら手をつっこまないと色々と作業出来ないし、手を入れるための隙間があればそこから雑菌が侵入するからです。そのため、クリーンベンチでは内部に無菌の空気を大量に送り込み、手を入れる穴からはつねに空気が外に向かって吹き出しているようにします。これで手を入れる穴を確保しつつ、中を無菌に保つことが出来ます。↓購入したHEPAフィルター

ヨドバシ.comで送料込み2000円ぐらい
↓中身。表面積を稼ぐためにヒダヒダ構造になっています。空気清浄機用の30cm×33cmサイズです。


HEPAフィルターの「HEPA」とはHigh Efficiency Particulate Air Filterという規格で「粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率」を持っており、大部分の菌をトラップします。

↓クリーンベンチの上に載っているのが今回使用したエアファンです。

ホン&ガーンのHF-75Sです。
後述しますが、もう1つ大きいファンの方が良いかも

いつものように透明アクリル板(厚さ3mm)から必要な部品を切り出します。アクリル板はいつも下記のどちらかの店で買ってます。ホームセンターの半額以下です。送料かかるのでまとめ買いしてます。
今回使ったのは900mm×600mm(厚さ3mm)の板1枚ですので材料費2000円ぐらい。
なるべく無駄の無いように切る場所を書き込んで

電動丸ノコで切り出します。


アクリルカッターでも切れますが、数が多いと疲れます。
使っている丸のこは下記です。
こういう樹脂を切る時には「アサリ幅」が1mm以上ある刃が良いです。現在、これ↓を使ってますが
これ↓を試してみたい。めっちゃカスが飛び散るので、屋外で削ってカスは↓で掃除しています。
あと、ゴーグルかけてやるのおススメ、先日、破片が目に入って一日ぐらい取れず、気合入れて水でじゃぶじゃぶ目を洗ってやっととれました。
↓ファンをつなげる部分も透明パーツで作りたかったのですが、透明で大きなパイプは非常に高いので、ホームセンターで売っている塩ビパイプを使います。1個200円とかで買えます。


丸い穴は温度制御出来る半田ごてか
ホールソーで空けます。今回はホールソーで空けました。マスキングテープで止めて、アクリル接着剤(ジクロロメタン)で溶着していきます。ちなみにジクロロメタンはアクリルと塩ビパイプも強固に溶着してくれます。無人島に一つだけ持っていくならジクロロメタンを持っていきたい。


↓アクリルパーツ出来上がり。


↓綺麗にふいてHEPAフィルターを入れます。


↓接続部分はホームセンターで買った塩ビパイプです。アルミダクトもホームセンターで売ってます。


↓出来上がり。


動作させてみるとけっこうウルサイですが、静音クリーンベンチってみたこと無いのでウルサイものだと我慢します。しかし、少し風量が少ないかも。このファンは1分あたり43〜46 m3/hの風量です。

DIYクリーンベンチを作る時に参考にした
この組み合わせが幅70cmのクリーンベンチに対して60m3/hの風量でした。同じ風量にするためには75m3/hの風量が必要なのですが、今回設置したファンの風量が43〜46m3/hで、HEPAフィルターで少し損失があることを考えると市販品の半分ぐらいしか風量が無いかもしれません。
一つ大きいファンだと↓
一気に風量が133〜170m3/hと3倍以上になり十分そうで動作音もそこまでウルサクならない(21-26dB →26-31dB)みたいので近いうちに大きなファンに変更しようと思います。もともとこのファンは別目的で購入して持っていたものでしたし。

以上のように総費用10000円ぐらいかかってしまいましたがHEPAフィルター&ファンを設置しました。

この後、紫外線殺菌ランプを設置予定。
自室にこんな謎の装置あったら、家宅捜索された時に説明が面倒そうだなw



2018.10.09(#DIYクリーンベンチ(clleanbench)の8)

自宅にクリーンベンチをDIYしよう〜その1〜仮組みまで

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↑こんな感じ、とりあえずアクリル板を切って、マスキングテープで仮組したところです。
下記のようなこと言っていましたが、さっそく作ってみました。

ちょっとデカすぎたかな?縦横高さともあと10cmぐらい短くても良かったかも。まあいいか、このクリーンベンチは無菌操作スペース機能に加えて、温度制御機能とかも搭載して培養スペースとしても使う計画です。物置になる可能性も高いですが。。。。
↓中に紫外線殺菌ランプを入れたかったのでUVカットアクリル板で作りました。

購入は「はざいや」ってところ。
2000mm×1000mm、厚さ3mmの板が7290円で購入出来ます。しかも2カットまで無料です。というかある程度カットして小さくしないと送料が高くなります。今回は下記の設計図のように作ることにして赤色部分の十文字カットをお願いしました。


この設計図で75cm×49.8cm×50.4cmのアクリルの入れ物を作ることが出来ます。
↓送料は1200円、他に補強用のアクリル製三角柱を4本ほど買ってます。全部で1万円でした。


ちなみに、ちょっとこのサイズのクリーンベンチを作るのに3mmは薄すぎたかもしれません。三角柱の補強材を使用するしないに関わらず、5mmの方が丈夫に出来るかも。5mmの板も12150円で売ってます。まあ、3mmでも問題無いはずです。

あと、お金に余裕のある人は残り1か所もカットをお願いすれば手間が省けるでしょう。お店にカットしてもらうと刃の幅4mm分無くなりますが、この説明書はちょうど4mm余るように出来ています。私はアクリルカッターとか電動丸ノコとか持っているので節約のため自分で切りました。

↓届いた中身。


↓自室に設置した机の上に作ることにします。


↓ちなみに、クリーンベンチは無菌操作の時に前面を好きな大きさに開けられる構造が必要です。さらに中に大きなものを入れる時にそれなり大きく開けることが望ましいです。今回は下から10cm×3部分を短冊状に切断して、このようなアクリル(塩ビかな?)の蝶番でつないで短冊状に開けられるようにすることにしました。幅30cmのものを入れられて、操作時は10cmとか20cmだけ開けて操作する予定です。この蝶番はホームセンターのアクリル板を売っているコーナーにも売ってます。両側に1つずつ合計6個使いました。

自宅に余っていたのをかき集めたので値段不明。



アクリルサンデーの軸棒に金属を使ったやつが6個で700円程度
ノーブランドの中華な感じの軸棒まで透明なやつが10個で650円。全部透明な方が望ましいのですが、今回は強度が気になったので軸棒が金属のものを使ってます。
↓マスキングテープで仮組みしたところ。マスキングテープは100円ショップでも売ってます。


↓ちなみに上の部分のアクリル板にはファンを設置するための15cm×15cmの穴を開けてあります。

この部分は適当なファンとHEPAフィルターを使う予定ですが今のところノープランです。

計画通りに組めたので、これからアクリルサンデー接着剤こと、ジクロロメタンで溶着していきます。私はアクリルが大好きです。接着ではなく、有機溶媒で簡単に溶かして接着出来るからです。この方法を使えば、水漏れの心配のない水槽も簡単に作ることが出来ます。無人島に何か1つもっていく有機溶媒は何が良いかと聞かれたらジクロロメタンと答えたい。まあ、発がん性あるって言われているけどね(笑。アクリルサンデー接着剤じゃ足りない人はAmazonで大容量で買えます。



2018.08.27(#DIYクリーンベンチ(clleanbench)の9)

自室に無菌操作用のクリーンベンチが欲しい。DIYで作るか?

↑BX.COM

クリーンベンチとは様々な実験を「無菌」状態で行うための装置です。大学や企業の実験室は下記のような装置がよく見られます。

 安いもので40万ぐらいでしょうか。高いし、こんなバカでかいもの自室に置きたくないな。朝から晩まで実験しているわけでもないので使っていない時にデッドスペースになるしね。 クリーンベンチは内部に菌を通さない「HEPAフィルター」を搭載したファンを搭載しており、使用時には、内部に無菌化した空気が送り込まれます。たえず無菌空気が供給されているので前面を少し開けて手を入れて作業しても中は無菌的に保たれるという構造です。また、多くのクリーンベンチには使用していない時に内部を「殺菌」するための「紫外線ランプ」が設置されています。すなわち必要な機能は2つ
※HEPAフィルター・・・・・0.3μmの大きさの粒子を99.97%除去する能力をもったフィルターの規格。菌はこれよりたいてい大きいので無菌化出来る。
色々と調べると(1)の機能だけで良いなら下記のような卓上クリーンブースが5万円ほどで購入可能です。
フィルター部分のみも販売されており、3万円ほど↓
大きなゴミを除く不織布プレフィルター+HEPAフィルターという構造のようです。このサイズで風量は1m3/minのようです。外部のケースは2万円以下でDIY出来るね。しかももっと探すと
HEPAフィルター自体は2000円とかで十分な面積のものが販売されている↓
ファンはパナソニックのダクトファン↓が4450円とかで販売されている。
このファンは風量は76m3/hなのでHEPAフィルターを取り付けると少し風量が不足するかな?
他にも6000円程度で180m3/h程度の風量のダクトファンが購入可能↓
なんか必要な機能のクリーンブースは1万円程度で作れそうな気がします。紫外線殺菌は必須では無いかもしれませんが、付けるなら10Wの直管型殺菌灯が1000円ちょっと↓
なので、下記のアルミ製の点灯用器具が3000円ちょっと↓なので追加5000円ぐらいでイケそう。
ケースは上の商品のような塩ビシートでは見た目が美しくないのでアクリルで作るのが良い気がします。アクリルは一部紫外線を通過するそうなので、下記のようなUVカットのアクリル板を使えば、なお良いかと
DIYするとなると内部を37℃とかで加温出来るとインキュベーションにも使えて良いかも。



2018.06.12(#植物DIYバイオ(plants)の2)

自宅のキッチンで植物のカルス培養にチャレンジ!

↑BX.COM


キット以外に必要なのは紙コップと熱湯ぐらいです。
↓先日取り寄せた植物のカルス培養お試しキットを試してみました。

紙コップに培地用粉末を入れて熱湯を注ぎます。紙コップは培地のゲルを固める「型」として使用するだけでポリプロピレン(?)の袋の中で培養する方式です。溶かしたゲルを袋に注いでブロック状に固めます。袋の中もそれなりに滅菌される感じ?ゲルは「ゲランガム」を使っており、他はショ糖と、BA(ベンジルアデニン)、NAA(ナフタレン酸)、主要塩類、主要ビタミンが入っており、これに独自開発の除菌剤が入っています。


今回6種類チャレンジしました。何も調べて無いので、どんな植物がカルス培養可能かよくわかってません。まあ自宅でやる実験なのでビギナーズラックを楽しむ方向で。6種類は(1)イチゴの新芽、(2)シマトネリコの新芽、(3)ブロッコリーの先端、(4)ミニトマトの新芽、(5)アシュワガンダの種(めちゃくちゃ発芽率悪い)、(6)パクチーの種(4年前から常温放置で発芽しない)の6種類です。1細胞を取り出せるわけじゃないのでそれなりの大きさの植物片です。これでいいのかまったく分からない。それに新芽が伸びてきても、種が発芽してきても「カルス培養」って感じじゃないかもしれない。ちょっとしまったか?カルスっぽい塊が出来るのかな?


説明によると基本は
これで適切な温度ならカルス培養が出来るそうです。説明書には無菌な植物体には(1)を省略出来ると書かれています。

このキットの素晴らしいところはクリーンベンチも無しに滅菌操作が可能になっているところみたいです。

滅菌用の液体(1)に4時間ほどつけます。これはナタマイシン(抗菌成分)、キヤプタン(抗菌剤)、オキソリニック酸(抗生物質)が入っているらしい。


その後、次亜塩素酸カルシウムを溶かした酸性液で1時間滅菌。いわゆるカルキ。水に溶かすと酸化、漂白作用のあるClO-が出る。


↓滅菌液(1)から滅菌液(2)に移したところ。ちなみに全ての作業は割りばしで行いました。使ってない時は酸性液につけておきました。ピンセットを使ってやりたいところ。


それぞれの植物体は作製したゲルに乗せて結束バンドで上を縛って完成!完全密封オススメとのこと。


培養袋は「直射日光を避けて明るい場所においてください」と書いてあったので紙コップに入れて窓際に放置することにします。カビるんるんにならないといいな。


シマトネリコの新芽アップ




アシュワガンダの種(めちゃくちゃ発芽率悪い)アップ



パクチーの種(3年前から常温放置されていて、植えても目が出なかった)アップ



ブロッコリーの新芽アップ



ミニトマトの新芽アップ



イチゴの新芽アップ



さてどうなるかな。カビるんるんだと残念だけど、失敗してももう1回ぐらいはチャレンジしてみたいところ。これって一生の趣味になるぐらい面白いDIYバイオだな。

実験的にも面白いし、素敵な容器でやればインテリアとしてもギーク感あっていいかも。



2018.05.31(#植物DIYバイオ(plants)の4)

植物のカルス培養がお手軽に自宅で試せる「ヴィトロプランツ」の無料お試しキットが届いた

↑BX.COM


 これは素晴らしい無料お試しキットですね。↑届いた全て。非常に洗練されています。
先日紹介した↓植物のカルス培養用試薬を販売する「ヴィトロプランツ」から無料お試しキットが届きました。

 植物バイオはまったく知識が無いのですが、含まれているキットは培養ゲル培地を作るための粉、ゲル培地に植え付けるための植物片を滅菌するための溶液を作る粉などです。ゲル培地は届いた粉に熱湯を注いで付属の袋の中に注ぎ固めます。こうすることで滅菌されたゲル培地が出来上がる感じ。やってることはゼリーつくりですね。滅菌用には2種類の溶液がついています。「培養」は雑菌の増殖を防ぐのが重要ですが、ヴィトロプランツ開発の方法を使えば、クリーンベンチも無しで指定の液体に浸すだけで滅菌出来るようです。

動物細胞の培養と比べてお手軽度が格段に高い感じです。

↓無料でこういう封筒が届きます。


↓封筒の裏面


↓溶かすだけで培養ゲル培地や、除菌溶液を作れるキット2回分が含まれています。1回あたり3つの培養を試せるようになっています。


↓その他、必要な使い捨て器具など


さっそく何か培養してみようと思いますが、何が培養出来るか少し情報不足ですね。もう少し「初心者はこれを試してみよう」みたいな情報があると良いのですが。。。。。含まれている説明文書を見ると、発芽が難しい小さい種や、植物の芽の部分(生長点がある。けいちょう(茎頂)培養というらしい)を培養することが出来るようです。葉っぱとか生長点が無い部分からは培養出来ないってことでしょうか?

自宅にある培養してみたいものを考えると、なかなか発芽してくれないアシュワガンダの種とか、イチゴの種とか、もう1本苗が欲しいけどホームセンターで買うと大きいし高いコーヒーの苗とかシマトネリコの苗とかから生長中の先端部分とかを切り取ってやってみようかな?

 Keyword:ヴィトロプランツ/14



2018.05.08(バイオハッカー団体・コミュニティー(biogroup)の16)

キッチン人工肉培養を目指し自宅でニワトリの有精卵の細胞を取り出し培養するブログ「るるまゆの実験ノート」

↑BX.COM


ブログ「るるまゆの実験ノート」

 自宅で人工肉培養を目指すShojinmeat_projectに参加している「おうち実験担当」な人のブログです。オーガニックストアや、通販で誰でも買えるニワトリの有精卵から、筋肉細胞を取り出し、クリーンベンチも無しで自宅細胞培養に成功しています。遠心分離は扇風機に15mLチューブを結び付け行っているとのこと。

 実験の一部にはまだ専門ラボ用の培養液などを使用していますが、それらをホームセンター、通販などで一般に手に入るものに置き換えるべく、FBS(研究用のウシ血清)を卵黄で置き換え、培地も手に入る素材(ビタミン剤とか栄養ドリンクとか)で自作し、培養した細胞の凍結保存にチャレンジしていくことを今年(2018年)の目標に挙げています。

細胞の観察は、16000円ほどで買える↓の顕微鏡を使用。

 植物の細胞培養(カルス培養)を自宅で実現している人はチラホラ見かけますが、動物細胞をこのように自宅で培養出来るようになったのは新しいですね。また、先日参加したshojinmeat projectの定例ミーティングでは彼女がこのようなDIY培養実験の報告をする一方、電子工作の得意な人が安価に作製可能な自作培養装置の作り方を披露するなど、様々な専門の人が知恵を出し合うことで徐々に自宅でDIYバイオする環境が整いつつあるようでした。

 今のところ、取り出した細胞をある程度まで培養・増殖させることには成功していますが、これから肉を作り出すには安直に考えると(1)何かしら細胞を無限増殖させるテク、(2)三次元培養して肉塊にするテク。が必要と思われます。また、継代培養は細胞をはがす処理が面倒なのでNIPAMとか物性変化素材とか使えたらよいですね。そういえば、shojinmeat projectには化学ベースの素材屋さんはいないみたいので、我こそはと思う人はぜひ参加を!

shojinmeat projectは人工肉培養の仕方を漫画にして公開しています↓



2018.04.25(#植物DIYバイオ(plants)の5)

クリーンベンチもオートクレーブも使わずに自宅で「1分」で植物のカルス培養をするための試薬を販売する「ヴィトロプランツ」

↑BX.COM


培養の仕方は上記サイト、および下記の動画で紹介されています。カルス培養したい植物の断片を除菌液に浸して、ゲル培地に乗せるだけって感じ。植物培養の知識はまったくないのですが、様々な用途向けの培地(溶かすだけ粉末)が販売されています。これは子供の自由研究にも最適ですね。



なんと培養初心者向けにカルス培養に必要な全ての試薬が少量ずつ含まれたトライアルキットが無料配布(送料まで無料)されています↓。1つ入手して初めてのカルス培養をやってみようと思います。
また、すごく古い動画ですが、ニンジンのカルス培養のやり方を詳細に紹介した下記の動画も面白いです。


近所にすごく素敵なツタ(見たことが無い斑点が入ってる。突然変異?)を外壁にはわしている家があって、同じツタを自宅に導入したいのですが売ってない。そのうち、住人つかまえて苗をおねだりしようと思っていたのですが、葉っぱ一枚拝借してきて、カルス培養して苗を自分で作るのもありだな(^^;。



2016.10.21(バイオハッカー団体・コミュニティー(biogroup)の14)

横浜サイエンスフロンティア高等学校に行けば高校生から高度なバイオ研究可能

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最近はすごい高校があるんですね。施設紹介を見ると

動物実験施設はないみたいですが、それ以外は大学並です。

在籍する学生が昨年の「第5回高校生バイオサミット」で入賞しています↓
興味深いことに、この高校は変わった事を売りにしている単なるマニアックな学校というわけではなく、神奈川県内でもかなりの高偏差値のようです↓



2016.09.06(未分類(nocategory)の69)

YCAMバイオ・リサーチが身の回りの素材で作ったDIYバイオ器具などをMAKER FAIRE TOKYO 2016に出展

↑BX.COM


YCAM(山口情報芸術センター)が先日東京ビッグサイトで開催されたMAKER FAIRE TOKYO 2016に出展していました。


ホームセンターなどで入手可能な安い素材で作った実験用ベンチです。





オープン・イースト・プロトコルズ


白熱電球の熱と制御装置を組み合わせた菌の最適生育温度に維持するための装置とのことです。





YCAMでは2015年から活動を開始しており、山口県山口市に、バイオ研究に必要なクリーンベンチ、オートクレーブ、インキュベーター、PCR装置(サーマルサイクラー)、遠心分離器、顕微鏡などの基本的設備を持ったバイオラボスペースを運用しているそうです。




また、年に数回のペースで様々な内容で小学生から楽しめるバイオイベントを開催しているとのこと。上記に紹介したチラシは古いかもしれないので、最新の情報はYCAMのWebページで確認ください。



2014.11.05(ビジネス・ベンチャー(business)の3)

東京飯田橋駅前にあるリバネス社のバイオ研究用ラボスペースを見せてもらった

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 リバネス社は、日本のバイオ研究をサポート・拡大を目指す活動している日本の企業です。先日、紹介したバイオサイエンスグランプリなどに加え、安価なサーマルサイクラーの自作キット「MakersToyPCR」を販売していたり、子供向けのバイオ教室なども開催しています。また、一般の人がバイオ研究を行うことの出来るラボスペースを東京飯田橋の同社知識創業研究センターに設置しています。

 今回、訪問してラボを見せてもらうことが出来ました。似たようなバイオ研究のラボスペースは海外でも知られており注目されています。たとえば以前紹介したアメリカ東海岸のGENSPACEやアメリカ西海岸のBioCuriousなどが有名です。

 入り口、東京飯田橋の駅前にあります。看板発見!「Leave a Nest」で「リバネス」です。知らないと読めないかもしれません。


 案内してくれたのは研究戦略開発事業部の高橋宏之さん。左手前にあるのはリバネス社で販売しているOpenPCRです。リバネス社では海外で販売されているOpenPCRを国内向けに販売しています。


 多数の機器が揃っています。CO2インキュベーターや冷蔵庫、冷凍庫、滅菌用のオートクレーブなどが複数台ありました。バイオラボの広さは100平方メートルぐらいでしょうか。とても広いです。リバネス社では小学生から参加出来る月額1万円の「ディスカバリー研究所」というカリキュラムをやっていて、休日にはこのスペースでカリキュラムに参加する人達がバイオ実験を行っているそうです。このコースに申し込めば月に2回、2時間程度、白衣を着てバイオ実験を体験することが出来ます。リバネス社ではラボスペースのさらなる活用を進めておりバイオ実験に興味がある大人が自由に利用出来るプランを計画中とのことでした。


 机の上、小物も含めて一通りのバイオ実験が可能な装置が揃っています。電気泳動したゲルを確認するためのUVトランスイルミネーター、多数のマイクロピペット、DNA電気泳動用の泳動槽、溶液を攪拌するためのボルテックスミキサーが見えます。奥の棚には必要な試薬が揃っていました。


 無菌操作用のクリーンベンチです。動物細胞、植物細胞、各種菌類などを取り扱えます。このバイオラボは「P1」という規格の実験が出来るようになっています。



2014.03.28(#植物DIYバイオ(plants)の3)

特別な実験施設・器具を使用せずに自宅で植物の細胞培養・組織培養を行う方法

↑BX.COM

 以下に4つのリンクを紹介しますが、植物の細胞培養・組織培養はアマチュア愛好家が蘭(ラン)などの高価な園芸植物の増産や維持のために自宅で行っている事もあるそうです。まさにバイオハッカー!

 基本的に植物の種や適切な部位を無菌状態にして、培養用の培地に乗せれば細胞増殖して増え出すようです。培地の作り方はリンク1つめと2つめで大きく異なりますが、2つめですと、園芸用の液体肥料と砂糖、バナナをすりつぶしたものを圧力鍋で滅菌して作っています。

 リンク2つめのでは無菌操作を行うためのクリーンベンチの作り方も紹介されており参考になります。

 リンク4つめは「食虫植物」に焦点を絞った活動をしているページです。




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更新時刻:2025.03.29 15:57