2018.05.08
キッチン人工肉培養を目指し自宅でニワトリの有精卵の細胞を取り出し培養するブログ「るるまゆの実験ノート」
ブログ「るるまゆの実験ノート」
自宅で人工肉培養を目指すShojinmeat_projectに参加している「おうち実験担当」な人のブログです。オーガニックストアや、通販で誰でも買えるニワトリの有精卵から、筋肉細胞を取り出し、クリーンベンチも無しで自宅細胞培養に成功しています。遠心分離は扇風機に15mLチューブを結び付け行っているとのこと。
実験の一部にはまだ専門ラボ用の培養液などを使用していますが、それらをホームセンター、通販などで一般に手に入るものに置き換えるべく、FBS(研究用のウシ血清)を卵黄で置き換え、培地も手に入る素材(ビタミン剤とか栄養ドリンクとか)で自作し、培養した細胞の凍結保存にチャレンジしていくことを今年(2018年)の目標に挙げています。
細胞の観察は、16000円ほどで買える↓の顕微鏡を使用。
植物の細胞培養(カルス培養)を自宅で実現している人はチラホラ見かけますが、動物細胞をこのように自宅で培養出来るようになったのは新しいですね。また、先日参加したshojinmeat projectの定例ミーティングでは彼女がこのようなDIY培養実験の報告をする一方、電子工作の得意な人が安価に作製可能な自作培養装置の作り方を披露するなど、様々な専門の人が知恵を出し合うことで徐々に自宅でDIYバイオする環境が整いつつあるようでした。
今のところ、取り出した細胞をある程度まで培養・増殖させることには成功していますが、これから肉を作り出すには安直に考えると(1)何かしら細胞を無限増殖させるテク、(2)三次元培養して肉塊にするテク。が必要と思われます。また、継代培養は細胞をはがす処理が面倒なのでNIPAMとか物性変化素材とか使えたらよいですね。そういえば、shojinmeat projectには化学ベースの素材屋さんはいないみたいので、我こそはと思う人はぜひ参加を!
shojinmeat projectは人工肉培養の仕方を漫画にして公開しています↓ブログ「るるまゆの実験ノート」 純肉(cleanmeat)が切り拓く、未来の細胞農業 ――shojinmeatプロジェクト 杉崎麻友 - astavision
Category:バイオハッカー団体・コミュニティー
※当サイトで実施している実験において使用している試薬・機器は全て一般の人が購入・入手可能なものです。入手方法は過去に紹介されているはずですが、見つけられない場合はコメント欄等でお問合せください。
コメント
いいっすね!=65
001 [05.11 10:29]ななしさそ★44:さて、反芻動物スゲー、を超える日は来るのかはてさてはてさて。 ↑(15)
002 [05.25 18:27]こんにちは@Au:こんにちは!細胞観察する際に位相差顕微鏡ではなくて、市販の顕微鏡でも観察できるんですか?また、USBで接続する拡大鏡もありますが、それらで見る方法を何かご存知のだったりしませんでしょうか? ↑(13)
→カテゴリー:バイオハッカー団体・コミュニティー(記事数:15)