2024.04.17
現代科学の粋を結集してDIY培養脱出用ゴーレムを作る
Development of cultured emergency golem by using DIY biotechnology
レルネン氏の方法とは異なると思いますが。現代のバイオテクノロジーを駆使し自宅で脱出用ゴーレムを作ってみました。十分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない(Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic/アーサーCクラーク)と言いますしね。
↓下記で紹介したやつのメイキングです。



加温装置はこの自作温度制御ヒーターです。

培養14日目の拡大写真。体色が少し濃くなり白色から肌色に近い色になっています。狭いフラスコ内で培養すると四肢がひっかかるため自然に身体が折れ曲がった体勢を自らとります。この頃から外部から物理的刺激を与えると反応が見られるようになります。三角フラスコはコーニングのanti-magic coating仕様の高いやつです[Cat#7534-101)。腹部に挿したカニューレは取り外し(勝手に外れます)。栄養は外部培養液からの自発的取り込みに任せています。代謝が進み培養液の酸性度が上昇し含まれるフェノールレッドがオレンジ色になってきたら少しずつ交換します。この大きさになると2日に一度は培地の半量交換が必要です。

培養42日目です。三角フラスコに入る限界の大きさまで成長しました。ゴーレムはフラスコ内から出ると6.02×10^23/10^9/10^10=6000倍に拡張するので限界を迎える前に培養を止めないと大変なことになります。このお決まりの体勢は狭い空間に身体を収めるために自発的にとるようになります。10個に1個ぐらい変な恰好で落ち着く個体もいますが、身動きがつくサイズのうちに体勢を直してやらないと修正不可能になり恥ずかしい感じになります。加温インキュベーターは引き続き接続しておりますが、ゴーレムの個体からの発熱があるのでほぼヒーターは動作していません。温度計はゴーレムの基礎体温である32℃を示しています。

培養完了です。培養液を取り除いたところ。肺呼吸に切り替わる時に少し苦しみますがすぐに落ち着きます。ここまで光に晒していないので色は薄い肌色です。

天日干しで乾燥させた後。過剰な乾燥を防ぐためにコルク栓をしています。ゴーレムらしい茶色に変色しています。これで完成。

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※当サイトで実施している実験において使用している試薬・機器は全て一般の人が購入・入手可能なものです。入手方法は過去に紹介されているはずですが、見つけられない場合はコメント欄等でお問合せください。
コメント
いいっすね!=53
001 [04.17 10:32]Sweet‘★1@NetHine:ドラえもんの「ゆうれいの干物」を思い出す ↑(15)
002 [04.17 18:34]あ@Dion:こんなネタ、それこそつべでやれば良いのに。今のタイミングなら絶対ウケるよ ↑(8)
003 [04.17 21:35]匿名さん:作るだけならともかくヤフオクで売り出したのは濃いめのグレーな気もしますが…>法に触れること ↑(9)
004 [04.18 09:40]ふぇちゅいん(春よ?♪) TW★92:う?む動画は作るの面倒なんだよね・・・ ↑(4)
005 [04.18 20:54]Sweet‘★1@NetHine:(原作でのこのアイテムがどういう位置付けなのか分かりませんが、ゴーレムとホムンクルスがごっちゃになってるような…) ↑(6)
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