自室に無菌操作用のクリーンベンチが欲しい。DIYで作るか?
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2018.08.27

自室に無菌操作用のクリーンベンチが欲しい。DIYで作るか?

クリーンベンチとは様々な実験を「無菌」状態で行うための装置です。大学や企業の実験室は下記のような装置がよく見られます。

 安いもので40万ぐらいでしょうか。高いし、こんなバカでかいもの自室に置きたくないな。朝から晩まで実験しているわけでもないので使っていない時にデッドスペースになるしね。 クリーンベンチは内部に菌を通さない「HEPAフィルター」を搭載したファンを搭載しており、使用時には、内部に無菌化した空気が送り込まれます。たえず無菌空気が供給されているので前面を少し開けて手を入れて作業しても中は無菌的に保たれるという構造です。また、多くのクリーンベンチには使用していない時に内部を「殺菌」するための「紫外線ランプ」が設置されています。すなわち必要な機能は2つ
  • (1)HEPAフィルター搭載のファンで内部を加圧する装置
  • (2)殺菌灯
※HEPAフィルター・・・・・0.3μmの大きさの粒子を99.97%除去する能力をもったフィルターの規格。菌はこれよりたいてい大きいので無菌化出来る。
色々と調べると(1)の機能だけで良いなら下記のような卓上クリーンブースが5万円ほどで購入可能です。
フィルター部分のみも販売されており、3万円ほど↓
大きなゴミを除く不織布プレフィルター+HEPAフィルターという構造のようです。このサイズで風量は1m3/minのようです。外部のケースは2万円以下でDIY出来るね。しかももっと探すと
HEPAフィルター自体は2000円とかで十分な面積のものが販売されている↓
ファンはパナソニックのダクトファン↓が4450円とかで販売されている。
このファンは風量は76m3/hなのでHEPAフィルターを取り付けると少し風量が不足するかな?
他にも6000円程度で180m3/h程度の風量のダクトファンが購入可能↓
なんか必要な機能のクリーンブースは1万円程度で作れそうな気がします。紫外線殺菌は必須では無いかもしれませんが、付けるなら10Wの直管型殺菌灯が1000円ちょっと↓
なので、下記のアルミ製の点灯用器具が3000円ちょっと↓なので追加5000円ぐらいでイケそう。
ケースは上の商品のような塩ビシートでは見た目が美しくないのでアクリルで作るのが良い気がします。アクリルは一部紫外線を通過するそうなので、下記のようなUVカットのアクリル板を使えば、なお良いかと
DIYするとなると内部を37℃とかで加温出来るとインキュベーションにも使えて良いかも。

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※当サイトで実施している実験において使用している試薬・機器は全て一般の人が購入・入手可能なものです。入手方法は過去に紹介されているはずですが、見つけられない場合はコメント欄等でお問合せください。

コメント

いいっすね!=51
001 [08.27 18:14]Sweet'★1@NetHine:ファンによる送風より、HEPAフィルタを装着した空気清浄機から直接エアーを引いてくる方が楽かと。それを適当なサイズのビニール袋に引き入れて風船のように膨らませ、中に乾電池式の蛍光灯(4w)に殺菌灯を装着して放り込むとか。 (6)
002 [08.27 22:25]ん?@Au:ガスバーナーの下でいいじゃない? (4)
003 [08.28 08:28]muika:http://tomeido.com/stage_syohin.html↑よさそうです、UVカットもあり、セミオーダーなので、追加でHEPAフィルター部分のカットや手を入れる部分のカットも頼めそうですよ。5mm厚も選べました。これを事務机に置いて固定すればOKかと思います。(ここの業者とは無関係です)私は、昔ドラフトチャンバーを自作しようと思ったことがありまして、ドラフトチャンバーは負圧なんで、クリーンベンチ使っている人から目が乾くと言われて、正圧とは知らず???だったことがあります。 (4)

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