細胞は透明なので見えにくい。偏光・微分干渉フィルターをDIYする方法を教える本を購入「YOUR MICROSCOPE HOBBY」
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2019.02.28

細胞は透明なので見えにくい。偏光・微分干渉フィルターをDIYする方法を教える本を購入「YOUR MICROSCOPE HOBBY」


 顕微鏡で細胞を見たことがある人なら分かるでしょうが、細胞はほとんど透明なので染色するか、特殊なフィルターを通さないと綺麗に観察出来ません。染色することは細胞を殺すことを意味しますので生きたまま観察するためには位相差(Phase-Difference)や微分干渉(Differential interference contrast)フィルターを使うのが一般的ですが、こういったフィルターはとんでもなく高いです。安い顕微鏡が買えてしまうぐらい。これらのフィルターの原理はイマイチよく理解していませんが、観察対象から来る光を2つにわけて別の経路を通過させることで少し波長をずらし、2つの波長の違いを強調して透明なものを見やすくするって感じでしょうか?
 今回購入した上記の本はこれらの「透明なものを見やすくする」という目的を視野の一部にカラーフィルターを設置することで実現してDIYフィルターを作製することを紹介しています。素晴らしい本と思います。
海外出版の英語の本ですが日本のAmazonでも売ってます。

(amazon.co.jp)
↓表紙です。全体で250ページ。Rheinberg filter(異色照明顕微鏡フィルター)、必要な顕微鏡、必要な道具、フィルターを作るのに必要な素材、フィルターの作り方、Polarization(偏光)フィルター、Oblique(傾斜)、DIC(微分干渉)。顕微鏡に付けるカメラアダプターの作り方、そして作ったフィルターを売ってお金を儲ける方法に触れています。


↓作るのに必要な工具についてのページ


↓フィルターの作り方の説明



↓このような形にカラーフィルターを設置することで微分干渉観察が出来るそうです。

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※当サイトで実施している実験において使用している試薬・機器は全て一般の人が購入・入手可能なものです。入手方法は過去に紹介されているはずですが、見つけられない場合はコメント欄等でお問合せください。

コメント

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001 [02.28 17:27]あいす@So-net:2つの光路を少しずらすことで生じた位相差を強調してが、正しい表現でしょうか。 (3)

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