遺伝子研究に必要な試薬を安値で一般の人に売ってくれるオンラインストア「Open Biotechnology」
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2013.10.18

遺伝子研究に必要な試薬を安値で一般の人に売ってくれるオンラインストア「Open Biotechnology」


 バイオハッカーが自宅で遺伝子を扱う研究を行う場合には、機器や設備の他にも遺伝子・DNAを取り扱うための試薬が必要です。遺伝子を増幅するにも、生物からDNAを抽出するにも、増幅した遺伝子を生物に組み込むにも特殊な試薬が必要です。

 こういった試薬は研究室に所属する人なら専門の業者から簡単に買うことが出来ますが、一般の人はそうはいきません。Amazonには売っていませんし、スーパーマーケットやホームセンター、東急ハンズにも売っていません(今のところ)。バイオハッカー先進国のアメリカでは一般の人にこの手の試薬を売ってくれるオンラインストアが登場しています。

 オンラインストアの名前は「Open Biotechnology」。このサイトはKickStarterというネット上で出資者を募るクラウドファウンディングサイトで200人以上から3万ドルを集め開業にこぎ着けました。Open Biotechnologyで販売される試薬は、一般の人が自由に使えるように、使用に制限があるものは含まれておらず購入した後は好きなように使うことが出来ます。

以下に販売されている製品の一例を示します。

製品価格(この記事を書いた時点)説明(参考)
HeLa細胞、3T3細胞、293HEK細胞それぞれ100ドル無限に増殖させ、凍結保存出来るヒトの細胞、元は癌細胞から摘出された。
クローニングベクター「pBR322」40ドル遺伝子を入れるいれもの、遺伝子操作の時に使用
発現ベクター「pOpenTaq」40ドル遺伝子を元にタンパク質を作る時に使用
BCAタンパク定量キット50ドルサンプルに含まれるタンパク質の量を知る時に使用
PCR試薬40ドル(100回分)、100ドル(500回分)遺伝子を増幅する時に使用
大腸菌溶解用バッファー200ドル大腸菌内で増殖させた遺伝子を取り出す時に使用

 これらの製品は日本への発送も可能なようです。例えば40ドルのクローニングベクターを日本に発送する手続きを進めていくと日本への送料が55.85ドルと表示されました。

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※当サイトで実施している実験において使用している試薬・機器は全て一般の人が購入・入手可能なものです。入手方法は過去に紹介されているはずですが、見つけられない場合はコメント欄等でお問合せください。

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