2016.06.17
海外の「Mother Earth News」という雑誌の記事の日本語訳記事です。バイオディーゼルは植物性油からでも動物性油からでもDIY出来るとの記事です。具体的には、揚げ物などに使った廃油を使ったり、自分で大豆や菜種を育てて得た油を使い、ディーゼルエンジンを動かすことの出来る燃料を作り出すことが出来るそうです。
記事では必要な機材として(1)ステンレス反応タンク、(2)副産物を取り除く洗浄ステーション、(3)出来た燃料を保存するタンクなどが挙げられています。これらは1000ドル(10万円ちょっと)未満の投資で入手可能とのこと。またバイオディーゼル作成専用の機材も売られていますが、これは1万ドル程度(100万円ちょっと)はかかるとのこと。
製造には2つの化学反応が必要とのことです。1つ目はメタノールに水酸化カリウムか水酸化ナトリウムを溶かしメトキシドを作ります。2つ目の反応はバイオディーゼル反応で、作成した「メトキシド」と油を混ぜます。これにより油がエステル化され粘性の低いバイオディーゼルと、粘性の高い副産物に分かれます。副産物は比重が重いため、分離可能とのことです。
そういえば先日イギリスを訪れた時、有名な風景である広大な芝生に加えて、あちこちにバイオディーゼルを作るための鮮やかなイエローの菜種畑が見られました。
必要なメタノール、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)とも普通にAmazonで購入可能です。
少し大きな薬局でも購入出来るかもしれません。というのも私は小学校の時に電気分解してみたくて水酸化ナトリウムを近所の薬局から購入した記憶があります。購入時、拇印押せと言われたような。Amazon.co.jp: メタノール(99%以上) [16L] 大伸科学株式会社・うすめ液・メチルアルコール・木精・カルビノール [その他] [その他] : 産業・研究開発用品 Amazon.co.jp:苛性ソーダ フレーク 25kg 【KD】【医薬用外劇物】:ドラッグストア
このように「油」からエンジンを動かす燃料を作成出来ます。油は植物から作り出せますし、最近では微生物やミドリムシ、藻などから油を作り、燃料を製造しようとする動きもありますね。
Category:実験方法
※当サイトで実施している実験において使用している試薬・機器は全て一般の人が購入・入手可能なものです。入手方法は過去に紹介されているはずですが、見つけられない場合はコメント欄等でお問合せください。
コメント
この記事のアクセス数: ↑B [RSS]→カテゴリー:実験方法(記事数:12)