PCRした核酸を光じゃなくてpH変化で検出することが可能で、超小型のPCR&検出装置を作製可能
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2017.09.25

PCRした核酸を光じゃなくてpH変化で検出することが可能で、超小型のPCR&検出装置を作製可能

 特定の遺伝子が存在するかどうかを確認する方法としてPCR装置が使われてきました。この方法は自宅で出来るDIYバイオの代名詞として自宅用のPCR装置などが発表されています。しかしこれらのPCR装置で増幅した遺伝子はそのままでは確認することが出来ず、例えば「電気泳動」などの方法を使って増幅したDNA量をチェックする必要がありました。この電気泳動はゲルを作ったり、光学的に特定の波長の光を照射し観察したりとPCR反応以上に手間がかかりました。

 今回、イギリスの研究者が新しい方式のDNA定量法を用いてUSBメモリサイズの超小型PCR&分析装置が作れることを著名な学術雑誌Nature Methodに発表しています。この研究者らはPCR反応で核酸が取り込まれる際に生ずる水素イオンにより溶液が酸性化するのを検出することでPCR反応の情況、すなわちどれぐらい目的の遺伝子が含まれているかをモニター出来ることを報告しています。

 PCR反応は温度を制御するだけ、またpH測定も超小型の半導体で実現可能ですので、これを利用してHIVウイルスが存在するかどうかをUSBメモリサイズの装置で20分で確認出来るとのことです。

DIYバイオにも取り入れたいですね。下記でI2C接続のpHセンサーを18ドルで販売しています。

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