研究者になるのに大学なんか行く必要無い?スーパー高校生研究者だった片野晃輔氏、現在、大学にも行かずアメリカMITメディアラボで研究継続中
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2017.06.29

研究者になるのに大学なんか行く必要無い?スーパー高校生研究者だった片野晃輔氏、現在、大学にも行かずアメリカMITメディアラボで研究継続中


 先日、ロフトワーク社の渋谷FabCafe MTRLを拠点として活動するBioClubで行われた片野氏のプレゼンに参加してきました。高校を出た後どうするんだ?と思っていたのですが、現在何とアメリカMIT(マサチューセッツ工科大学)のMedia Lab(メディアラボ)という研究施設に所属し研究を行っているとのことです。


 片野晃輔(Katano kousuke)氏は、数年前、高校生なのに最先端のバイオ研究をやっちゃっているとして注目を集めていた人で1年前の同BioClubのミーティングで知り合いました。

<高校生時代の片野氏の関連記事>

 彼の話は大変興味深いものでした、1年前に会った時にはゲノム編集システムCRISPR/Cas9の変異体を用いた研究に興味を示していましたが、去年の8月、残念ながら世界初の技術確立を狙っていた事を別の研究グループが論文で報告してしまったとのこと(技術の詳細に関しては以前紹介してます)、現在はアメリカ・マサチューセッツ州にある「MITメディアラボ」に所属し、合成神経生物学(Synthetic Neurobiology)のグループにReseach Affiliateという立場で所属しているとのことでした。
この研究グループはMITメディアラボにある26の研究グループの一つで大目標は「Revealing insights into the human condition and repairing brain disorders via novel tools for mapping and fixing brain computations(新しい実験手法により脳の神経回路の固定とマップ作製を行い、人間の脳活動解明と脳障害の治療研究に役立つ新たな情報を得ること)とあります。

 MITメディアラボはWikipediaによると各分野の要素技術を研究するのではなく、それらを応用し、斬新な方法による異分野融合による学際的な革新的研究分野を開拓するための研究・教育施設とあります。基本はIT(情報工学)分野の研究所のようですが、存在する26の研究グループの名前を見るとバイオが関連する研究グループもいくつか見られます。

 片野氏の現在の立場は「Research Affiliate」。これは、MITメディアラボに直接雇用されているわけではなく、研究所外のスポンサーの資金を使い、MITメディアラボで研究活動を行う身分とのことで、とある日本企業がスポンサーとなってくれ、MITメディアラボで研究出来るようになったとのこと。研究所のメンバーリストには同じく「Reseach Affliate」の人が多数見られます。片野氏の話によるとMITメディアラボには片野氏と同年代の大学を出ていない若い研究者もおり、それどころか一度も学校に通ったことが無い研究者もいるとか。彼のように大学にも行かずに研究を続けることに関しては、ラボの皆はたいてい「いいじゃん、いいじゃん!」って感じらしいですが、ラボのボスはちょっと心配しているとのこと。



 現在一時帰国していますが、残り1年程度研究する権利を残しているそうで近いうちにアメリカへ戻るとのことです。片野氏は当サイトがクラウドファンディングで出資している人工肉製造を目指すShojin meatプロジェクトにも参画しています。

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※当サイトで実施している実験において使用している試薬・機器は全て一般の人が購入・入手可能なものです。入手方法は過去に紹介されているはずですが、見つけられない場合はコメント欄等でお問合せください。

コメント

いいっすね!=619
001 [07.02 11:09]元々職業って..@Plala:> 研究者になるのに大学なんか行く必要無い?研究者になりたいって決まってるのなら、その道を究めれば良いわけで大学っていう選択は二の次でしょう。決まってないからみんな大学へ...じゃないのかな (339)

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