浮気よ!!!PCRで「髪の毛」「血痕」から男女を判別するために必要なプライマー配列
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2018.03.28

浮気よ!!!PCRで「髪の毛」「血痕」から男女を判別するために必要なプライマー配列

男性、女性とも保有するX染色体特異的な配列を増幅するプライマーとして
5'-AAT CAT CAA ATG GAG ATT TG-3'
5'-GTT CAG CTC TGT GAG TGA AA-3'
男性のみが保有するY染色体特異的な配列を増幅するプライマーとして
5'-ATG ATA GAA CGG AAA TAT G-3'
5'-AGT AGA ATG CAA AGG GCT CC-3'
があるようです。
(1)はX染色体に5000回繰り返し存在する配列から130bpの配列を増幅、(2)はY染色体に特異的に100回繰り返し存在する配列から170bpの範囲で増幅します。

 これらの配列を用いて、新鮮な血液では0.5μLで検出OKであり、6か月以上経過した血痕からでも検出がOKと書かれています。一方髪の毛毛根がついていれば1本でOKですが、毛根が無くても2cmあれば検出可能とのことです。DNAは毛根にしか含まれていないとよく言われますが、毛根に0.2〜0.5μg、それ以外の部分にも10 ng程度含まれているそうです。

 血痕からDNAを抽出する方法としては、実験室などでも行われる「フェノール抽出法」が最も効率的なようですが、自宅でやるにはフェノールが手に入らないかもしれません。「沸騰法」という10分間サンプルを沸騰させる方法も記載されており、血痕では50μLあれば検出可能。

髪の毛から検出するにはTween20という界面活性剤と、タンパク質分解酵素Proteinase Kを使った方法が有効なようです。

タンパク質分解酵素はこんな高い純度の高いものでなくても下記のようなものでも良いかもしれません(試してません)。
情報が掲載されているのは下記の報告です。

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