自宅DIYバイオに便利に使えそうな抗生物質「ストレプトマイシン(Streptomycin)」が普通に手に入る
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2019.08.23

自宅DIYバイオに便利に使えそうな抗生物質「ストレプトマイシン(Streptomycin)」が普通に手に入る


皆さん培養してますか!!!細胞等を単離し単独で純粋培養する時に最大の敵は「細菌」による「コンタミ」です。大学や企業の実験室では人類最高の発明の1つ(とはいっても多くは元々は細菌から抽出した物質ですが)である抗菌剤、抗生物質と呼ばれる細菌を殺し増殖を防ぐ薬物を何種類も入れてコンタミを防いでいます。しかし、自宅DIYバイオではそうもいかないかと思っていたのですが、意外に便利に使えそうな抗生物質が安価に手に入ることが分かりました。
購入したのは↓

古典的なアミノグリコシド系の抗生物質「ストレプトマイシン(Streptomycin)」が農業用の薬としてヨドバシカメラで1000円で買えます。なんだよ「ストマイ」って投げやりな名前は。素晴らしい!

ストレプトマイシン硫酸塩が25%含まれているそうです。残りの成分の「活性剤」と書かれていますが、何が入っているのか気になります。培養に害の無い物質であると良いのですが。余ったら趣味の白菜水耕栽培に使おうか↓
「ストレプトマイシン」は真正細菌(バクテリア)の細胞内器官「リボソーム」に働いて細胞を殺すため、動物細胞への影響は非常に低く、培養液中にこれを入れると細菌のみの増殖を抑制することが出来ます。ただ少し調べると葉緑体を持つ藻とか微生物の培養には向かないそうです。葉緑体はかつての細胞内寄生細菌だったせいでしょうか?謎が深いですね。もう少し調べます。

企業などの実験室では好みで色々ですがPSとかPSNとか(ペニシリン+ストレプトマイシン+ネオマイシン)の複数の抗生物質を混ぜて使用します。DIYバイオに使えそうな他に買えそうな抗生物質を探すとペニシリン類似の「バシトラシン」が下記の軟膏クリームに入っているようです
軟膏クリームだと少し使いにくいですね。
研究用のカナマイシンは下記で買えますが、ちと高いですね。

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※当サイトで実施している実験において使用している試薬・機器は全て一般の人が購入・入手可能なものです。入手方法は過去に紹介されているはずですが、見つけられない場合はコメント欄等でお問合せください。

コメント

いいっすね!=1527
001 [08/23 21:34]持田房子:ストレプトマイシンって、私の記憶に間違いが無ければ20世紀に実用化された結核の特効薬ですね。それが園芸用とはいえ\1,000で手軽に買えるようになったなんて、いい世の中ですね。 (575)
002 [08/27 17:42]薬害:ストレプトマイシンで死にかけた (572)

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