糖と大腸菌からプロパンガスを生産する方法が報告される
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2014.10.10

糖と大腸菌からプロパンガスを生産する方法が報告される

 大腸菌を使って糖から燃料として使用出来るプロパンガスを生産する方法がNature Communcationsで報告されています(報告原文、無料で公開されています)。

 報告したのは環境大国でもあるフィンランドの研究者・トゥルク大学の Pauli Kallioらです。普通の大腸菌はプロパンガスなどのアルカンを作りませんのでプラスミドを使って遺伝子導入しています。報告によるとthioesterase specific for butyryl-acyl carrier protein (ACP)の遺伝子を導入し、大腸菌がもともと持つ脂肪酸合成の仕組みを利用してアルカン(プロパン)を生産するようになるそうです。

 糖はキッチンにありますし、大腸菌は我々のおなかの中にいくらでもいます。そして大腸菌の遺伝子導入は一番簡単な部類です。今のところ生産効率は低そうですが効率良くプロパンを生産出来る大腸菌の改造方法が確立されれば、自宅で燃料を生産することが出来るかもしれません。

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