ミドリムシ(ユーグレナ)は普通に冷凍保存するとほぼ全滅する
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2017.11.15

ミドリムシ(ユーグレナ)は普通に冷凍保存するとほぼ全滅する


ミドリムシ(ユーグレナ)を自分で増やそうと実験を始めましたが安定した実験を行ったり、実験を途中で中断するにはミドリムシを生きたまま冷凍保存出来ると便利です。そこで冷凍しても生きているかを確認してみることにしました。上記は購入したミドリムシを家庭用冷凍庫で2週間冷凍保存した物です(恐らくー20℃ぐらい)。これを解凍して培養し増えるか試してみました。

↓今回から金魚用のエアポンプを使って培養用のペットボトルにエアを送り込むことにしました。


エアの分岐には↓を使っています。

これにより溶液中に酸素、二酸化炭素を供給するのと沈殿しがちなミドリムシの攪拌も期待しています。

↓結果

右2本が購入後5週間培養したミドリムシ(スタート2mL)、左の1本が2週間冷凍保存した後に3週間培養したミドリムシです(スタート3.5mL)。左の1本がうっすらと緑になっており少しずつ増えています。そのミドリムシ量は正確に測定する装置がないので目測ですが、冷凍なしでスタートした左2本のペットボトルの5日目程度って感じです。

すなわち
  • A:冷凍無しミドリムシ:2mL→5日目
  • B:冷凍したミドリムシ:3.5mL→21日目(3週間)
が同じ量です。
ミドリムシが1日に何倍に増えているか冷凍で生き残ったミドリムシの割合
2倍0.001%
1.5倍0.8%
1.2倍3%

いずれにしても普通に冷凍保存はかなりのダメージがあり好ましく無さそうです。う〜ん、どうやって改善するか。一般的に冷凍による細胞ダメージを抑制するにはDMSO(ジメチルスルホキシド)、他にグリセロールやトレハロースが知られています。一般で手に入るかな?また、なんとなく乾燥状態でも保存出来るんじゃないかと予想。

あ、普通にDMSOがamazonで売ってましたw
あと増殖を定量的に測定する装置が欲しいですね。濁度で測定するか、細胞計算板×顕微鏡にするか・・・・

これまでの検討
参考情報

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※当サイトで実施している実験において使用している試薬・機器は全て一般の人が購入・入手可能なものです。入手方法は過去に紹介されているはずですが、見つけられない場合はコメント欄等でお問合せください。

コメント

いいっすね!=594
001 [11.15 21:13]ポチ@Excite:トレハなら簡単に入手できますよ (104)
002 [11.16 00:04]【ふぁ】改めPyridazine:冷凍時に細胞膜の破壊がなされている。解凍した時のドリップに細胞内にのみ存在の無機化合物が検出されないかチェック。方法のひとつとして氷結晶生成帯をさけるために液体窒素を使って急速冷凍せよ。 (115)
003 [11.16 09:16]t@Opera:魚を振動させながら凍らせると細胞破壊無く冷凍できるというtvを見たことがあるが、熱帯魚用の酸素吹き込みの振動でも利用してみたらどうか?まずググって調べるのが先かな、、。 (74)
004 [11.16 12:39]exe:細胞物はグリセロールストックのイメージしかない。今となっては古い知識なのかもしれないけど。 (64)
005 [11.17 01:51]★1@Biglobe:冷凍庫、嫁が良く許したなw (63)

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