2024.03.07
空間を37℃一定に保つマイクロインキュベーターユニットをアップグレード中(version 4に向けて)
以前に公開した顕微鏡上でのタイムラプス撮影などにも使用出来る小型インキュベーターversion 3.0のヒーターユニットの改良を進めています。
改良したいポイントは2つあり
★理由1:制御パネルとヒーター部分を独立させたい
→湿度100%のインキュベーター内に制御電子回路を放置しておくのはちょっと気になってます。
★理由2:熱変動を小さくしたい。
→現在使用している安価な制御ユニットは絶妙な温度制御が可能となるPWM制御などは行われておらず、ヒーターをON/OFFするだけの装置です。ゆえに37℃一定といっても35〜39℃ぐらいを行ったり来たりします。この振れ幅をなるべく小さくしたい。安価な制御ユニットを使いつつ、ヒーターの熱をより効率よくインキュベーター内に広げられるようにすれば安定するかなと思いました。
↓改良したユニット。以前より可愛く無いような。パーツの色が悪いのでしょうか。きちんと動作することが確認出来た後に可愛くなるように改良するかもしれません。
↓基本的にパーツはversion3と同じですがヒーターの熱をファンで拡散する部分の構造が異なります。
↓以前の装置ではファンが送り出した空気は開放空間に送り出され、設置されたヒーターユニットに当たっていましたが、今回はヒーターの周囲を密閉し、ファンの作り出した空気全てがヒーターの周囲を通って送り出されるように設計されています。
↓形状の試行錯誤の歴史
↓消費電力は以前と変わらず20W程度です。12V電源なので2A弱ですね。
↓ヒーター部分、制御パネル部分、下の土台は別パーツになっています。
3Dプリンターで出力する用のファイルは下記です。
OpenSCADの設計ファイルです。
OpenSCAD設計ファイル
もう少し改良を進めます。
Category:#小型インキュベーター
※当サイトで実施している実験において使用している試薬・機器は全て一般の人が購入・入手可能なものです。入手方法は過去に紹介されているはずですが、見つけられない場合はコメント欄等でお問合せください。
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