DIYバイオに最適かも。トランスイルミネーターなんて使わなくても電気泳動後のDNAを観察可能だった
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2020.01.30

DIYバイオに最適かも。トランスイルミネーターなんて使わなくても電気泳動後のDNAを観察可能だった

いつから人類は電気泳動の結果を見るためにエチブロとか高額な蛍光試薬とか目に悪そうなトランスイルミネーターとかが必要だと騙されていたんだろうか。
↓こんな感じで機器無しで肉眼&スマホカメラで確認可能(まだまだ脱色途中、もっと見やすく出来ると思います)な試薬&方法を発見しました。


↓購入したのはコレ。関東化学ビューアブルーステインKANTO(ViewaBlue Stain KANTO)製品番号44045-08

「学生実習に最適」とか書いてあります。
↓ここで買いました。6600円。
↓説明書

気になったポイントを箇条書きすると。
  • UVによる核酸損傷が無いのでゲルからの核酸回収にも最適
  • 先染めにも対応で迅速な検出も可能
  • 後染めは原液(感度5ng)。
  • 先染めはアガロースゲルおよび泳動溶液に1%になるように入れて実施、洗浄は必要無し(感度20ng)
  • 観察時は下から白色光を当てるのがオススメ
↓電気泳動後のゲル


↓染色液原液をドバドバ入れて10分ぐらい放置


↓染色液を取り除きます。ゲル全体が真っ青に染まってます。


↓水道水で脱色していきます。


↓バンドが出てきました(ちょろちょろ水道水流水放置15分、水換えて一晩放置後の写真です。もう少し脱色するとさらにバンドが見やすくなると思われます)。

※3本流していますが、ちなみに一番上は分解してしまったDNAラダーマーカー。説明書読んで無くて使い終わるたびに冷凍保存してたら綺麗に分解してしまいました。冷蔵保存すべきでした。

↓染色に使った溶液は適当な容器に入れて遮光冷蔵で何回でも使えます(まあ5回ぐらいで捨てるかな?)


これまで、エチブロ使って廃液処理が面倒だったり、トランスイルミネーターをDIYするものの性能がイマイチだったりとかいろいろと試行錯誤してきましたが、これでイイじゃん。
ただ一つデメリットがあります。この試薬を使う時はいつも使っている「かんてんクック」が使えませんでした。ゲル全体が染まってしまうのです。どうやら研究用のアガロースに比べて不純物が多いようです。
仕方ないので電気泳動用のアガロースを買いました↓

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※当サイトで実施している実験において使用している試薬・機器は全て一般の人が購入・入手可能なものです。入手方法は過去に紹介されているはずですが、見つけられない場合はコメント欄等でお問合せください。

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