安価でスマホから測定出来る可視光スペクトルメーター「AquaHorti AH-300」が登場。用途限定の仕様?
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2025.09.12

安価でスマホから測定出来る可視光スペクトルメーター「AquaHorti AH-300」が登場。用途限定の仕様?



これ

きちんとした会社では無く個人事業主かスタートアップっぽい感じです。

同梱物はこんな感じ。本体は単4電池1本で動作し、スマホの専用アプリからBluetooth接続で利用出来ます。


リンク先に色々と書いてありますが一般的なLEDの測定専用であり水銀灯や蛍光灯、白熱電球の測定には向かないと書かれています。日本語のAmazonの説明文は機械翻訳なのかちょっと意味が分からないですがアメリカのAmazonのページの説明を見ると
  • 照度と色温度を正確に測定出来る。
  • 感度は2ルクス〜180000ルクス
  • 蛍光体を使った一般的な450nmLEDで励起させる通常タイプのLEDのスペクトルを測定することが出来る。
  • 420nm LEDを使ったライトの測定には向かない。660 nm LEDを使ったタイプにも向かないし、蛍光灯やハロゲンライトにも向かない。
  • スペクトルはCSVで出力できる。
とあります。どのような理由でこのような仕様なんでしょうか?
下記に色々と周囲の測定をした結果を載せます。

うちの海水水槽の青色LED80%、白色LED20%の照明、2164ルクス

光の強度は7W/m2、450nmあたりの強い青色照明であることが分かります。

屋外昼間の太陽光

光の強度は125.4W/m2、11万5000ルクス、光のスペクトルは広いですが、青色にピークが見えます。これは測定結果が少し変な感じでしょうか。含まれているはずの380nm前後の紫外線は検出出来ない仕様っぽいですね。

明るい室内(昼間)

光の強度は0.6W/m2、(670ルクス)、比較的均一なスペクトルです。太陽光は本来こんな感じのはず。

正確なスペクトルでは無いのかもしれませんが特性をつかめば色々と使えそうです。ちょっと中を分解してみたいかも。
また本体はBluetooth制御なのでRaspberry Piで制御する方法が分かると良いのですがプロトコルを公開してくれないかなぁ。

スペクトルメーターに関するこれまでの記事
分光スペクトルメーターはこれまで安くても5万円ぐらいの商品しかありませんでした。
一方でCD-Rのアルミ蒸着膜を使って分光し光のスペクトルを測定するような試みもありました。

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 Keyword:分光/15



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